オンライン公開制作
2021.11.24 19:00 – 20:00
京都芸術センター
どこまで
が絵なのか
どこから絵でなく
なるのか
僕はこれは、まだ
絵だと思う
絵画の本質とはどこに存在するのか?
これは、SNSなどを通してデジタルデバイスのディスプレイで絵を見る機会が圧倒的に多くなってきているここ数年、持ち続けてきた疑問である。それは、作品のいわゆる「実物」にしか存在しないのか。ディスプレイに表示されるイメージと「絵画」の違いは何なのか。
「PICTURE」は、支持体に絵具が定着する前のまだ液体として生々しい瞬間を写真で捉え、それをプリントしたものを「絵画」として提示する試みである。この行為は、冒頭の疑問を撮影、プリント、展示という工程を経て問うものでもある。絵画の“本質”が、絵具によって支持体に塗り込められたものとするのならば、「PICTURE」は“本質”をそこから解放する。
Profile
城下浩伺
美術作家 https://koji-shiroshita.com
京都生まれ、京都在住。京都造形芸術大学(現 京都芸術大学) 情報デザイン学科卒業。2015年、現代美術の国際コンペティション「Art Olympia 2015」5位入賞。墨とペン、毛筆で描く細密・密集するイメージは、完全な自由を絵画の中で成立させる為タイトルや一切のモチーフの放棄を制約として課すという矛盾をはらんでいる。2020年、写真を使った絵画作品シリーズ「PICTURE」「FOCUS」を発表し、絵画の本質を自由に移動させる試みを行なっている。
三保谷将史
写真家 https://masashimihotani.com
1987年、大阪生まれ。写真家。大阪ビジュアルアーツ写真学科夜間部卒業。身近にありふれるものをネガとしたカラーフォトグラムによる作品を近年は制作。独学で写真を学び始めたのち、ギャラリーや現代美術施工等の勤務経験を経て、現在は京都芸術大学、大阪ビジュアルアーツ両校の写真学科で非常勤講師を務める。受賞歴に2018年度JAPANPHOTOAWARD(IMAエディトリアルディレクター太田睦子氏選)、便利堂HARIBANAWARD2018ショートリストなど。
技術協力:みふくデザイン https://mifuku-design.com
会場:京都芸術センター 京都府京都市中京区室町通蛸薬師下る山伏山町546-2 https://www.kac.or.jp/