空間へのドローイング
2024.11.9 - 23
hitoto, Osaka
アートコレクティブ「城下浩伺&みふく」としての展示。
城下がVR機器をメディウムとし、空間を支持体として描く「空間へのドローイング」を、みふくがVRインスタレーションとして展開させた。
鑑賞者はまず第一室でタブローを鑑賞した後、カーテンの向こう側にある第二室へ移動する。第二室ではVRゴーグルを装着し、第一室で見たタブローの中への「侵入」を経験する。
再び第一室に戻りタブローを眺めると、VRで体験した立体的なドローイングの記憶が呼び起こされ、平面的だった絵が奥行きを伴って立ち上がる。
質量を持つ物質的な世界(タブロー)と、手で触れることはできないものの、確かに存在する観念的な世界(VR)が、半透明の薄い膜でゆるやかに仕切られながら共存する空間を表現した。