FOCUS Koji Shiroshita Exhibition
2020.11.11 - 12.6
KOUSAGISHA GALLERY, Kyoto
カメラレンズを通した画面を確認しながら墨や絵具を使って描いた「元画」を、写真家三保谷将史がアウトフォーカスで10〜20枚撮影し、その中から城下が1枚を選び出してプリントした“絵画”を展示。
着想の元になっているのは、スマートフォンの速度制限中にのみSNSに現れる読み込み完了前のぼやけた画像や、映画の1シーンの背景に映り込んだピンボケなどの「新しい風景」。新型コロナウイルスによって大きく変化した人や物事との距離感の不分明さを、「どこにも焦点が合っていない絵」を通して問いかける。
「画面の隅々まで焦点が合っている絵」(Completely Untitledシリーズ)と「どこにも焦点が合っていない絵」(FOCUSシリーズ)をギャラリーの構造を利用して対比して見せる事で、視覚の焦点調節機能にダイナミックに影響を与える展示構成を試みた。
京都芸術センター制作支援事業