空間へのドローイング ワークショップ│なら歴史芸術文化村
2023.10.28, 11.11, 12.2
Address
なら歴史芸術文化村 芸術文化体験棟3F
奈良県天理市杣之内町437-3
https://www3.pref.nara.jp/bunkamura/
Hours
14:00 - 16:00
Capacity
8名/組(全3回にご参加いただける方が対象)
Apply
9月20日(水)~10月11日(水)※募集期間が延長されました
以下よりお申し込みください。
なら歴史芸術文化村にて、「空間へのドローイング」の制作プロセスを体験していただく全3回のワークショップを開催させていただきます。
フィールドワーク、VRゴーグルを被ってのVRドローイング制作、AR撮影を行なって作品を完成させ、来年1月に作品展示を行います。
空間へのドローイングとは
「空間へのドローイング」は、美術作家・城下浩伺と、XR/Webクリエイター・みふくの協働により、美術とXRの融合を通じて未来の表現領域を拓く試みです。
城下浩伺は、ペンと墨という古典的なメディウムを用い細密な線の表現で画面を構成する「Completely Untitled」シリーズ(2005〜)や、絵画と写真の境界を問う「PICTURE」シリーズ(2020〜)など、一貫して「絵画の本質」を探求の対象にしてきた美術作家です。近年は、VR機器を用いて空間自体を支持体として描く「VRドローイング」に注力。このアプローチは、伝統的な平面に閉じ込められた「描く」行為に新しい身体性と立体性をもたらし、逆説的に現実世界との繋がりを深化させています。
みふくはマルセル・デュシャンをVRの観点から捉え直した作品「Given: Marcel Duchamp」(2022)など、既存の美術の文脈とXR表現の接続に主眼を置くクリエイターです。
城下が描いたVRドローイングはみふくによって再解釈・AR化され、デジタルデバイスの画面を通して現実世界に”転写”される事により、ありふれた景色をインスタレーションの現場へと変貌させます。
本プロジェクトではワークショップ形式を取る事により、鑑賞者をこの一連の制作プロセスに招きます。
鑑賞者はVR空間でのドローイング行為を通して、私達にとっての「描く」行為の意味を再認識し、またドローイングを「どこに配置するか」思考する事で、見慣れた日常の風景に新たな視点を見出す事ができるでしょう。
これは、XRが日常に浸透した未来における新たなアートの形を思考し、創造する取り組みです。