Koji Shiroshita 城下浩伺

空間へのドローイング ワークショップ成果展│なら歴史芸術文化村

2024.1.18 - 1.28

Address

なら歴史芸術文化村 芸術文化体験棟3F
奈良県天理市杣之内町437-3
https://www3.pref.nara.jp/bunkamura/
 

Hours

10:00 - 17:00(最終日16:00まで)
 

VR体験

1月21日(日)、28日(日)は、VR展示も鑑賞していただけます。

なら歴史芸術文化村にて、2023年10月から3回に渡って開催したワークショップの成果展を開催します。
ワークショップでは、9歳から53歳まで幅広い年齢の方々にご参加いただいて、VR空間の中で身体全体を使って描いたドローイングを村内の色々な場所に出現させて撮影し、作品を仕上げていただきました。
1月21日(日)、28日(日)には展示会場にて、VR展示も鑑賞していただく事ができます。この2日間は、僕とみふくさんが終日在廊します。
ぜひお越しください。

協力:STYLY / 社会福祉法人わたぼうしの会

空間へのドローイングとは

「空間へのドローイング」は、美術作家・城下浩伺と、XR/Webクリエイター・みふくの協働により、美術とXRの融合を通じて未来の表現領域を拓く試みです。
城下浩伺は、ペンと墨という古典的なメディウムを用い細密な線の表現で画面を構成する「Completely Untitled」シリーズ(2005〜)や、絵画と写真の境界を問う「PICTURE」シリーズ(2020〜)など、一貫して「絵画の本質」を探求の対象にしてきた美術作家です。近年は、VR機器を用いて空間自体を支持体として描く「VRドローイング」に注力。このアプローチは、伝統的な平面に閉じ込められた「描く」行為に新しい身体性と立体性をもたらし、逆説的に現実世界との繋がりを深化させています。
みふくはマルセル・デュシャンをVRの観点から捉え直した作品「Given: Marcel Duchamp」(2022)など、既存の美術の文脈とXR表現の接続に主眼を置くクリエイターです。
城下が描いたVRドローイングはみふくによって再解釈・AR化され、デジタルデバイスの画面を通して現実世界に”転写”される事により、ありふれた景色をインスタレーションの現場へと変貌させます。
本プロジェクトではワークショップ形式を取る事により、鑑賞者をこの一連の制作プロセスに招きます。
鑑賞者はVR空間でのドローイング行為を通して、私達にとっての「描く」行為の意味を再認識し、またドローイングを「どこに配置するか」思考する事で、見慣れた日常の風景に新たな視点を見出す事ができるでしょう。
これは、XRが日常に浸透した未来における新たなアートの形を思考し、創造する取り組みです。


the Top of the Page