Koji Shiroshita 城下浩伺


4月1日

SNSなどを通して、パソコンやスマートフォンのディスプレイで絵を見る機会が圧倒的に多くなってきている今、
「絵画」の本質はどこにあるのか?という疑問を、ここ数年ずっと持ってきました。

今展はその問いかけでもあり
今自分が可能なかぎりで答えを導き出した結果でもあります。

1年前に今展の企画がスタートし、ようやくお披露目するタイミングになったところで
新型コロナウイルス COVID-19の感染が拡大し、展示会場に足を運んでもらって実際に作品を見てもらう事が難しい状況になってきました。

展示の開催をどうするかを考えなければいけなくなりましたが、この作品を今発表したいという気持ちが強く、展覧会は開催します。

そして、同時にこちらでオンライン展覧会を同時開催する事にしました。

会期スタートの4月18日までにCOVID-19が収束し自由に展示会場に足を運んでいただけるようになる事を祈りつつ、毎日少しずつ更新していきます。

毎日0時頃更新です。

僕が作家として今できる事は何かを考えた結果、この形になりましたが
今回の作品とこの状況との不思議な繋がり、因縁を感じています。

4月2日
今回の作品が生まれたきっかけについて。僕は普段夜中に一人で絵を描いている。毎日毎日描いていると、さっきまでこの絵はいつ完成するのかな?あと一週間くらいはかかるのかもしれない…いやあと一ヶ月はかかるだろう。いやもっとか…最低でも半年はかかる…と思っていた絵が、突然完成する瞬間がある。わあっ!すごい、完成だ!と驚き、すごく満足するのだけれど、翌日その絵(画)を見直してみて違和感を感じる。昨日の感じとは全然違う。そして、完成させるために絵に手を加える。加えては見直し、加えては見直し、最初に完成だ!と感じた時の絵とはまるっきり違う絵が、随分と時を経て完成する。その絵は堂々と完成しているし、満足しているのだけど、あの時の絵とは別の絵だ。あの「完成だ!」と思った瞬間の絵(画)をどうにかして残す事が出来ないのだろうか?と思うようになり、画材を工夫したり色々と実験してみたが、どうもしっくりこない。結局、自分のiPhoneで写真を撮って残す事にした。そしてこれらを作品として発表したいと思うようになった。昨年末ひょんな事から前から作品が好きだった写真家の三保谷さんにその瞬間の絵を撮ってもらえる事になった。僕が見たかった画はそこにあった。完璧だった。写真家の目、技術…なんて言えばいいのか分からないけれどそう言う類のものに圧倒された。これは絵なのか?写真なのか?僕はどちらでもいい。

4月3日

今回の展示は、別の展示の企画がきっかけになっている。それは京都にあるKOUSAGISHA GALLERYさんというギャラリーでの展示(2020.11月開催予定)だ。作家でもありそこのギャラリストでもあり友人でもある加藤智哉さんが声をかけて下さった。とても光栄だったけど、僕はなかなか具体的なところまで話を進める事が出来ず、一旦その話は保留な感じになってしまった。でも加藤さんは、一昨年くらい前にもう一度改めて声をかけてくださった。とても嬉しかった。やりたい事が色々溢れ出てアイデアを練っているうちに、僕は支離滅裂になって来てしまった。(具体的に言うと)一つの展示に複数のテーマを詰め込み過ぎな感じというか…。これは展示を分けた方がいいんじゃないかという思いに至った。そこで僕は大阪にあるギャラリーhitotoさんに相談する事にした。hitotoさんは、以前から大好きなギャラリーで、一緒にクリエイターグループの_act_をやらせてもらっている大岡さんが運営メンバーの一人でもあるギャラリーだ。僕は、コメダ珈琲でモーニングを食べながら大岡さんに展示をやらせて欲しいと話してみた。大岡さんはいいですよと言って下さって、あと二人の運営メンバーである田中さんと山家さんにも話して下さって、展示が決まった。その後、実は僕が展示したいのは絵じゃないんです。と言ったら、田中さんは「えっ!」と言って驚いていた。

the Top of the Page